先週末は「なにわ淀川花火大会」が3年ぶりに開催されました。
19時半からのスタートですが、その前から交通規制がかかったり、自由席の観覧者たちは早い時間から出動(笑)されるよう…
当日来られた生徒さんたちともレッスンの前後に話題に上りました。
さて、その中でバッハの組曲を選曲した生徒さんのレッスンでは…
各曲における細かやかな奏法は勿論、それぞれの舞曲の個性を捉えイメージし表現することで、組曲全体の説得力に繋がることをお伝えしました。
各舞曲のテンポやリズムの特徴を把握すると共に、それぞれ曲調にテーマを持たせる言うか、キャラクター付けすることで、その曲がぼやけたり、埋もれたりすることなく魅力が発揮されると思います。
例えば、この日のレッスン曲「フランス組曲第3番」ならば…
アルマンドは「リュート風のアルペジオに彩られた音楽―典雅で精緻に」
クーラントは「希望に溢れて―流れるように」
サラバンドは「荘重なリズムの上に、ソリストが洗練された即興性を持って奏でているように」
アングレーズは「1拍目の重みと、跳躍する音程の軽やかさで快活さをもって」
メヌエットは「小さく可愛く軽やかなステップで」
ジーグは「ある主の鋭敏さを保ち、めくるめくように展開させて」
と言った感じでしょうか…
ダンスが起源ですが、器楽曲として書かれているので、ある主の開放感・自由さを持って表現すると弾き手も聴き手も楽しいのではないかと思います。
バロック音楽は退屈と聞くことがあります。
個人の趣味なので否定はしませんが、もしかしたら余りに禁欲的過ぎる演奏だと面白みが無くなって、そう感じるのかも知れません。
先に書いたように、この日の夜は花火大会。
光のページェントは開催会場から離れたレッスン室のあたりでも、楽しむことができました。
フィナーレの辺りの動画を貼りますので、皆様もどうぞご覧ください!