60歳代のうちに「これ!」と言った曲をものにしたい!と決心し、初レッスンに来られました。
学生時代から指導を受けピアノに親しみ、歌のサークルの伴奏なども担当してこられました。一方、クラシック・ピアノは自分流になってしまっているとのこと。
準備してこられたものを聴かせていただくと、真面目にハノンにも取り組まれて感心でした!
ただ、一生懸命過ぎでちょっとがむしゃら気味になっていたので、手指を柔らかく保つ方法や鍵盤への触れ方などからアドバイスしました。
また、リズム変奏も何故そのリズムで練習する意味があり、どのような効果を期待して弾くのかも解説しながら実体験していただきました。
ともかく、しっかり取り組もうとなさっているので、反復練習などは苦に感じられないようですが、日頃の練習時もポイントを押さえずに回数や時間を費やすのは勿体ない!
ご理解いただけて本当に良かったです。
そして、ご自身の1つの目標であるベートーヴェン「悲愴ソナタ」の全楽章制覇。
まず第1楽章をレッスン。
通して弾いていただいた後・・・
何故、ハ短調で書かれたのか?
Grave(重々しく)のイントロダクションの和音の処理は?などからスタートし、弾きにくそうにされているいくつかの箇所の克服法をレッスン。
「わぁ!弾けた!よくわかりました。家でちゃんと復習してできるようにします。」と大変喜んでくださいました。
初めは「時間がかかっても、テンポがすぐに上がらなくても、やっていきたい。」とおっしゃっていましたが、ご自分で想像しているより案外クリアできるように思います。
少し遠方の方ですが、ご帰宅後、「はき違えた弾き方でただただ頑張って練習していましたが、今日、それが悲愴にも連携してくるのだとわかりました。後略」とご丁寧なLINEが到着。
私も次回レッスンが楽しみです!