これまた名曲ぞろいのスクリーン・ミュージック!
愛情物語「愛よふたたび」
イタリア系アメリカ人ピアニスト、カーメン・キャバレロがショパンのノクターンop.9-2をオーケストラを伴った煌びやかなポピュラーピアノにアレンジした作品。
実在のピアニスト、エディー・デューチンの生涯を描いた1956年の映画「愛情物語」でも華麗な演奏が素晴しい効果を発揮しています。
音楽家としての成功ともに、愛と死、幸運と苦悩、心の葛藤と安らぎが描かれ感動を呼びます。
ラストエンペラー
中国最後の王朝「清」の最後の皇帝・愛新覚羅溥儀。
2歳8ヶ月で即位して以来、歴史に翻弄され数奇な運命を辿りました。
ベルトルッチ監督・脚本の「ラストエンペラー」は、その人生を描いた歴史大作でありながら、絢爛たる映像美、壮大、荘厳な音楽が一体となり、ロマンティシズムに溢れ、キャストもオリエンタルの極みのように魅力的です。
アカデミー賞では9部門も制覇。坂本龍一氏も音楽賞を受賞しました。
エデンの東
1955年公開以来、映像、音楽ともに高い人気を誇っています。
作曲のローゼンマンは大学でシェーンベルクに学び、当時はJ.ディーンと共同生活を送っており、彼がカザン監督に紹介したそうです。
そして、それぞれ初の主演映画、初の映画音楽担当となりました。
オリジナルのサウンドトラックのほか、様々にカバーされていますが、有名なビクター・ヤング・オーケストラ版をもとにピアノソロでお届けします。
モダン・タイムス「スマイル」
1936年、チャップリン主演・監督・製作・脚本・作曲による映画「モダン・タイムス」の音楽。
人間をまさしく機械の歯車のように扱う経済第1主義をチャップリンならではのユーモアの世界の中で風刺しています。
また、映画 ライムライトの「エターナリー」や本曲の作曲など音楽的才能も豊かだったチャップリンの偉大さを改めて感じます。
オリジナルはオーケストラ演奏ですが、後に歌詞が付けられ、「スマイル」のタイトルで世界の名だたるシンガーがカバー。
「微笑みを絶やさなければ、明るい日々が待ってる…」と希望が歌い継がれています。
ロミオとジュリエット「愛のテーマ」
恋愛悲劇の原点のようなシェークスピアの戯曲を映画化、1968年公開から色褪せることなく美しい作品です。
説明いらずですね!
ニーノ・ロータ作曲の余りも有名なテーマ曲ですが、若き二人のひたむきさ、情熱、15世紀イタリアの名家の伝統や品格など、エッセンスをアレンジの中に込めてみました。
カサブランカ「時の過ぎゆくままに」
元々、ブロードウェイ・ミュージカルのために書かれた曲ですが、1942年のアメリカ映画「カサブランカ」で使用され広く愛されるようになりました。
ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマンほか往年の名優が出演。
フランス領モロッコの都市・カサブランカ…
深い愛と別れ…そして再開。
主人公の切ない胸の痛みが、このセピア色のメロディーを聴くだけで蘇ります。