久しぶりのブログです!
この間、UPした動画をご紹介せずにおりましたので、ジャンル別にまとめてみました。
まず、クラシック編。
ピアノのオリジナル作品、元々は器楽曲や声楽曲であるものをピアノで編曲したものがあります。
ドヴォルザーク/ユーモレスク op.101-7
チェコの作曲家ドヴォルザークは、1892~95年ニューヨークのナショナル音楽院院長の職にありましたが、94年の夏休み中、帰郷した折に「8つのユーモレスク集」を作曲、そのの第7曲目にあたります。
無類の鉄道好きでこの曲の初めの部分のメロディーは列車に揺られている「ガッタガッタゴットゴット」と言うようなリズムから来ている…とも伝えられています。
ユーモレスクは「ユーモア」「冗談」「笑い」などの意味がありますが、中間部はボヘミアの民族色がにじみ、素晴しいコントラストを描いています。
エルガー/愛の挨拶
イギリスの作曲家エルガーが婚約記念にフィアンセにプレゼント!
彼女は年上のピアノの生徒でした。
エルガーは才能がありながら憧れのドイツ留学も断念せざるを得ず、経済的にも恵まれていなかったよう…
二人は9歳の年齢差や無名の作曲家と名家の娘というポジションの違い、宗教の違い(カトリックとプロテスタント)などを乗り越え結ばれました。
マスネー/タイスの瞑想曲
19世紀、フランスの作曲家マスネーによるオペラ「タイス」の第2幕の中で演奏される間奏曲。
ストーリーを少しご紹介しますと…
舞台は4世紀、古代エジプトの美しく奔放な娼婦タイスに虜になり街は堕落していた中、旅の途中若き修道士アタナエルが彼女に出会います。
修道士は彼女に享楽的な生活を悔い改め、神を通じて本当の愛と永遠の生命を求めるように…と熱心に説きます。
熟慮するタイス…改心するのを扉の向こうで待っている修道士…ここでオーケストラによって演奏されます。
その後、物語は人間の聖と俗をテーマに展開していきます
フォーレ/夢のあとに
オリジナルは美しいフランスの歌曲。
詩はイタリア・トスカーナの伝統的な詩をフランス語訳したものです。
夢の中で美しい女性と燃えるような恋をした者が、やがて夢から目覚めて現実の一人の哀しさの中、彼女の幻影を思い、「あの人を返して!」と神秘の夜に向かって呼びかけます。
シンプルな伴奏型ですが、ハーモニーの移り変わりが絶妙で魅力的。
作曲前年に婚約破棄になってしまい、その心情を重ねているような甘美かつ悲痛で、はかない1曲です。