長雨についつい憂鬱な気分になりがちですが、夏の陽射しを思わせる情熱を感じることが…
5月下旬からピアノを始められたプラチナ世代のご婦人。
この2カ月、レッスンを楽しみながらも、家での練習を積極的にされて、メロディーと伴奏を両手で弾くところまで至りました!
ベートーヴェンの「第9シンフォニー」フィナーレのあの有名なテーマの部分です。
世には沢山の優れたテキストがありますが、ある程度ご年配になって初めてピアノにチャレンジされる方に、とっつきやすく、しかも子どもっぽくない、更にその方の趣味にあった曲ができるだけ早く完成に導ける…と言ったものは、あるようで無く…。
この方のような場合、私のレッスンでは、初めの数回は楽譜無しで色々なトレーニングを指導し、そして譜面を導入します。
その方に合うように臨機応変にアレンジして、オリジナルテキストを作成しています。
色々な基本の練習を加えながら、曲が弾けるように進み、そして先日、「アメイジング・グレイス」のメロディーを見事マスターされたので
第9のテーマの両手分割奏を経て、メロディーと伴奏の両パートを同時に弾く課題に進みました。
ひとつひとつのプロセスを楽しみ、1曲ずつ課題を習得できる喜びを感じておられるようで、時に「わぁ、難しいわぁ!」とつぶやきながら、表情は明るく、また真剣で…。
きっと、その「難しい」ことにトライしているご自身を励まし、徐々に達成できている事に「よしよし!」と満足感を得ていらっしゃるのだろう…と私も嬉しく思います。
2ヶ月前はここまで弾けるとは想像できなかったようで、「また練習しよ!」と帰られました。
生徒さんの年代や目的・目標によって、テキストや指導内容は異なりますが、「その生徒さんが持つ可能性が最大限に発揮できるように!」と言うスタンスは常に変わらずにレッスンに向き合っています。
これから、色んな曲に挑戦されることを楽しみに!