涙腺が緩む・・・などと言われますが、皆さんがふと涙ぐんでしまう時はどんな瞬間でしょう?
現実の世界で、自分や周囲にふりかかることによる悲しい涙は少なくあって欲しいのですね。
しかし、その経験を重ねてこそ、心の成長、精神的成熟があると言われます。
よって、なかなか難しいところです。
さて、それとは別に感動、感激で思わず滲む涙は良いものですね!
今日は私にとって、そんな映画から1曲「シェルブールの雨傘」
ミシェル・ルグラン作曲のテーマ曲は勿論知っていましたが、映画を見たのはずっと後になってからでした。
ジャック・ドゥミ監督で全編歌と音楽で表現されているのも驚きでしたし、そのストーリーの切なさは半端ない!
主演は若きカトリーヌ・ドヌーヴで、本人は歌っておらず、吹き替え歌手はダニエル・リカーリ!
その辺りも知らず、びっくりでした。
実は、一昔前にクルーズでのコンサートの仕事をしていた時、(アドリア海を航行中だったと思います)
部屋で何気なくつけたテレビの映画チャンネルで放映されていて、また何気なく見ていたものの、
次第に引き込まれ・・・
雨の石畳と色とりどりの雨傘が行き交うオープニング。
フランスの小さな港町・シェルブールに住む自動車修理工の若者と小さな雨傘店の娘との恋。
将来を夢見る二人を引き裂く戦争・・・
ただ、物悲しいストーリーでは無いのです!
無常にも流されて行く運命を、このように受け止めるのだ・・・と物語っているようです。
これ以上は、まだ見ていない方にはネタばれになるので、書かずにおきますね。
「旅愁」との言葉もあり、日本を暫く離れ「何となく感傷的になっているのかな?」と自己分析していましたが、
ずっと心に残り、映画の終わり[Fin]のマークまで焼き付いています。
久しぶりにまた見てみようかな・・・
映画と音楽が一体になった作品の超有名曲をドラマ性を際立たせたアレンジでお送りします。