世界を巡って冒険の旅に出る物語は数々ありますが、音楽作品で有名なものとして「ペール・ギュント」があります。
ノルウェーの作家・イプセンの戯曲「ペール・ギュント」。その劇音楽を依頼されたのが同郷のグリーグでした。
更にその中からピックアップし、オーケストラやピアノ連弾のための組曲にも仕上げました。
母に溺愛され、思うがままに冒険したいと夢見る青年ペールの物語には3人の女性が登場します。
・放蕩息子ペールを案じながら亡くなってしまうペールの母―オーゼ
・旅の途中、大金を得て有頂天な男ペールを狙う部族長の娘―アニトラ
・自己中で奔放な恋人ペールをひたすら故郷で待つ恋人―ソルヴェイグ
今回はあとの二人の女性をテーマにした2曲をお贈りします。
境遇もキャラクターも全く違う女性像・・・
「アニトラの踊り」
妖艶な美女のダンスにメロメロのペールは、まんまと手練手管にひっかかり、一文無しになるのです!
ピアノソロでお届けします。
「ソルヴェイグの歌」
~あなたが戻って来るのを待ちます。それが天国であったとしても~と極めてピュアな乙女心。少し怖いくらいのひたむきさ・・・
ピアノと管楽器のアンサンブルに編曲しました。